G'7 Special
g7-CTL/MR
〝Vintage 3-Tone Sunburst〟

製作秘話


 
今回は久し振りのサンバーストCTLをご依頼いただきました。
ブランド発足初期の頃には比較的多く製作しておりましたが、ここ最近ではご依頼いただく機会も減っていました。
今回製作させていただいてやはり大変美しく、アダルトなビジュアルは最高にカッコ良いですね。
 
 
ウッドスペックは王道のスラブローズ期を踏襲した内容ですが、今回は指板材にマダガスカルローズを採用いたしました。
標準で使用するインディアンローズと比較して、硬質かつオイリーな質感を持っており、タイトなレスポンスと僅かなコンプ感が特徴の素材です。
個体差もありますが見た目の美しさも特筆で、本機の持つ魅力の一つですね。
 
カラーは某J.F氏所有のヴィンテージ実機をイメージしたいとのご要望をいただき、程よくフェイドしたサンバーストでエイジングでなくとも渋い表情で仕上げられたように思います。
 
 
サウンドとしての特徴ですが、本機は先述のマダガスカルローズと併せてステンレスフレットを採用した事もあり、スピード感のあるタイトな輪郭のレスポンスが印象的です。
その上で充分な中域の太さや豊かな倍音、メリハリはあっても決して扱い辛い印象もなく、これらはピックアップとの相性の良さも窺い知れますね。
ヴィンテージライクなサウンドメイキングは勿論ですが、比較的モダンな楽曲への親和性も確保できているように感じます。
 
 
鳴らせば鳴らす程に成長が楽しめそうな一本ですし、ルックスの変化も大変期待が持てますね。オーナー様には是非楽しみながら、その成長過程も味わっていただけると嬉しいです。
 

【Spec】
Body : Alder 2P
Neck : Hard Maple 1P
Finger Boad : Madagascar Rose Wood / 300R / Dot
Fret : #55090 Stainless / 22f
Joint : Detachable
Machine Head : Gotoh SD91-05M
Bridges : WT3N
Hardware : Nickel
Pickups : Vanzandt Dallas Chopper
Control : 1Vol , 1Tone , 1Lever SW(3 way)
Color : Vintage 3-Tone Sunburst
Finish : Half Vintage (Full Lacquer)

 
 

2024/2/25

ピックアップにはVanzandtを採用

ピックアップにはVanzandt Dallas Chopperを採用しました。スラブ期のトーンを元に若干の中域、出力が盛られた印象のピックアップで、ヴィンテージトーンの感触を楽しめながらも歪みノリの良い扱い易い印象を持ちます。
  

指板にはマダガスカルローズを採用

指板には希少性の増しているマダガスカルローズを採用しました。インディアンローズよりもやや硬質でタイトなレスポンス、仄かなコンプ感を持つ中高域が特徴の指板材です。
 

ステンレス素材の22f仕様を採用

フレットはステンレスとし、22f(ツバ出し指板)を採用しました。ステンレスフレットは先述のマダガスカルローズと相まって非常にクリアでスピード感溢れるレスポンスが魅力です。
PGのF.PUの箇所に小さな調整穴を設けています。TLシェイプで22fツバ出し指板の場合、ネックの取り外し→PGの取り外し→ネックの再組み込み→ここで漸くPUの高さ調整が可能、となりますが、この調整穴のお陰でこれらの工程をスルーする事が可能です。(PU横の穴から細いドライバーを差し込んで高さ調整を行います)