本機のオーナー様は理想のグリーンを纏ったギターを探されていたそうです。しかしイメージに合うモデルがなかなか見つからない。
ただその中でも過去発売されていたg7-STの画像が理想に近く、g7ならイメージ通りのギターが作れるのでは、といった経緯でオーダーのご依頼をいただきました。
 
当社には本機のオーナー様のように、カラーリングからg7の楽器にご興味を持っていただく事が大変多く、同時にカラーリングに対して強い拘りを持たれるお客様から数多くご相談を頂戴しております。
 
 
今回のオーナー様ですが、JMスタイルのギターは初めてで、普段はモダンなギターをプレイされる事が多いとの事です。
そういったギターからの持ち替えも出来る限りスムーズにというところ。同時にサウンド面や感触はg7らしく、かつ他のモダンギターとは全く異なる魅力を実感いただけるよう意識し、ご提案〜製作をさせていただきました。
 
確かに市場には緑色のギターというのは、青系や赤系などと比較するとやはり多くはなく、かつメタリックベースとなるといよいよ希少な存在と言えます。
その上で理想のイメージ、表情に拘りを持たれる場合は一層探すのが難しく、しかもギターそのものが理想的でないと本末転倒です。
ご要望を実現するに辺り、カラーリングやフィニッシュ、そしてサウンド面に関するアプローチまで広くディスカッションを進めさせていただきました。
 
結果的に仕上がった本機ですが、市場で探しても、また今後g7の通常ラインナップとして店頭に並ぶ可能性も低い個性的な一本が仕上がったと思います。
それでいてオーナー様には見事にフィットするような（大変お似合いでした）、オーダーギターならではの結果となりました。
 
 
店頭の商品であれば実際に触った上で確認出来る、感触や音を確かめられるといった絶大なアドバンテージがある一方で、今回のようなご要望はオーダでのみ満たせる、非常に意味のある一本となったように思いました。
 
初めてのJMスタイルは慣れるまで苦労する事もあるかと思いますが、扱いを飲み込めると大変奥深く魅力的なモデルです。是非オーナー様にとっても欠かせない一本となってくれる事を祈っております。