G'7 Special
g7-TL/R Relic
〝Blonde〟

製作秘話


 
今回は某アーティストが所有する実機のルックスを元に、オーナー様独自のご希望をスペックに落とし込みました。
 
まず指板面のRは300とし、フレットにはミディアムトールサイズを採用しています。これにより現代的かつ自由度の高いセッティングを実現し、22フレット仕様によってよりプレイの幅も広がっています。
 
本機の持つ大きな特徴として特殊コントロールが挙げられます。
フェイズスイッチやW-Tone、更にはシリーズミックスとパラレルミックスの選択も可能としていますが、注目なのが見た目の上では一般的なコントロールである事。
ミニスイッチやコントロール類を追加すると見た目の印象もヴィンテージトラッドとは離れてしまいます。今回はビジュアルのイメージも崩す事なく、それでいてトーンバリエーションを充実させる事となりました。
 
 
これらのモダンアプローチを一層スペシャルな印象としてくれるのが、なんと言っても迫力のレリック加工ではないでしょうか。
ただ派手なだけではなく実在するヴィンテージ個体をベースとし、実機に迫るほどのリアルさで再現されたルックスは、先述のモダンアプローチとのギャップを生み、本機の個性を決定付けているように感じますね。
 
 
見た目や出音はいなたく、プレイアビリティーは徹底してモダン。この振り幅を高い次元で内包している類い稀なギターとなったように思います。
 
 

【Spec】
Body : Ash 2P
Neck : Hard Maple 1P
Finger Boad : Indian Rosewood / 22f
Joint : Detachable
Machine Head : Gotoh SD91-05M
Bridges : Wilkinson WT3N
Pickups : Vintage Maniacs HystericTL 60s
Control : 1Vol(Phase on/out) , W-Tone , 4Way SW
Color : Vintage Blonde
Finish : Heavy Relic (Full Lacquer)

 
 

2022/04/10

ピックアップにはVintage Maniacsを採用

ピックアップにはVintage ManiacsのHystericTL 60sをセットで採用しました。リアルなバイト感を備えた枯れ感たっぷりのトーンはg7-TLとの相性も抜群で、 気取りのないヴィンテージサウンド出力してくれます。
  

特殊コントロールサーキットを採用

パッと見は通常のコントロールですがPush/Pullボリュームでフェイズの切り替え。Push/Pullトーンで2種類のトーンキャラクターを切り替え。加えて4wayスイッチでシリーズとパラレルのミックスポジションを選択可能としています。トラッドな見た目を崩さずに多彩なトーンバリエーションを実現しました。
 

参考資料を元にヴィンテージの経年を再現

ムック本からそのまま出てきたような大変リアルな表情をレリック加工で再現しました。独自の手法で仕上げられた表情は数多くの工程を経て生まれる逸品で、息を呑む美しさも併せ持ちます。