G'7 Special g7-LPS 3A Top "Faded Tea Burst"

製作秘話

弾き易く音が良い。当たり前のようで難しい難題を高次元で実現するレスポール。



今回の製作は福島県のアイヴィー楽器様を通じてのオーダーでした。
予めカラーリングやグリップ感、トップの杢などのお好みを伺った上で製作をスタートさせました。

トップの杢に関しては"あまり派手では無いもの"という内容で、カラーリングは参考画像と併せて"赤みの飛んだ雰囲気"。という方向性で進めていく事となりました。
ただサンバーストというのは多少なりとも赤は使用する為、その見せ方や塗り方で「殆ど赤が飛んだ」という状態を作り出す必要があります。
更に光の当たり方や見る角度でも色味は大きく変化する為、塗装作業そのものは勿論、確認作業にもとても神経を使うポイントです。
今回は塗装が塗りあがった状態で個体そのものをお送りし、直にご覧頂くという方法で確認を取り合いました。製作途中で本体を遠方にまでお送りするのは非常にリスクでもありますが、オーナー様は勿論、我々も妥協で製作は進められない為アイヴィー楽器様にもご協力頂きこのような確認方法を敢えてとらせて頂きました。

そしてネックグリップのヒール部分に関してもご要望を頂きました。レスポールはやはりハイポジションでの演奏性というのが難点ではあります。オーナー様もそこは気にされているようでしたので、ジョイントヒール部分の削り込みにはいつも以上に時間と神経を使い、ストレスが大きく軽減される見事なヒール加工が実現出来ました。ここの削り込み方一つで演奏性に大きな影響を及ぼすのですね。

レスポールはデタッチャブル系と違って、オーダー時にも自由度の少ないモデルではあります。しかし、だからこそ一つ一つのポイントにはオーナー様の妥協出来ない拘りが反映されています。
今回のモデルも、そんな妥協無きスタンスが貫かれた見事な一本となったかと思います。オーナー様にとって手放せない相棒となってくれる事を祈っています!


【Spec】
Body : 3A Figured Hard Maple Top / 1P Honduras Mahogani Back
Neck : 1P Honduras Mahogani
Finger Boad : Jacaranda
Joint : Set Neck
Machine Head : Gotoh SD90-SL
Bridges : Guardian All Brass ABR-1 style
Pickups : Seymour Duncan ANTIQUITY Humbucker
Control : Les Paul Original Circuit
Finish : Faded Tea Burst (Lacquer)



2015/08/05

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ジョイントヒール部は極小で

オーナー様のご要望でジョイントヒール部はコンパクトに、かつスムーズで違和感の無い木工加工を心がけました。実際の50sもこの部分は様々ですが、今回ほどコンパクトに収められた形状はなかなか見る事が出来ない筈です。


ブリッジ周りはトキワ製のハイエンドT.O.M

ブリッジにはコマやネジは勿論、台座まで含めて全てブラス削り出しで製作されたABR-1スタイル。スティールアンカーボルトに支えられたテイルピースも削り出しアルミで製作されており、隙の無いブリッジシステムを採用。
トキワメイドの純国産パーツで、ヴィンテージを超える試みを実現しています。


指板にはハカランダ材

指板にはエキゾチックな木目が特徴的なハカランダを採用。インディアンローズと比べると、より引き締まったコシのある中域が特徴的で、ヴィンテージレスポールトーンに代表されるような独特のレスポンスを生み出します。


ボディバック&ネックには貴重な1Pホンジュラスマホガニー

近年市場に出回るレスポールの殆どが粗悪なマホガニーに乗り換えています。それは本家であるG社も例外ではありません。そんな中g7では極上のホンジュラスマホガニーを1P単板で贅沢に使用しています。打つ度に鳴る、上質なサウンドの変化を実感出来る筈です。