G'7 Special
g7-ST/R
〝3-Tone Sunburst〟

製作秘話


 
今回のオーナー様は随分と以前、ブランドも今程広がっていなかった頃からの憧れを今回カタチにさせて頂いた経緯があります。
当時のフライヤーを現在まで保管頂いており、「フライヤーに写っている3TSのg7-STが正にイメージ」という内容で製作を進めさせて頂きました。
 
3TSと一言で言っても、その表情は実に様々。今回はオーナー様のご希望により赤の退色が強めの印象で仕上げさせて頂きました。
塗料の特性上、実際のヴィンテージ個体も赤色の箇所から退色が進む事が多く、クッキリとしたコントラストではなく自然にボヤけながらフェイドし細くなっていっている、、、そんなリアルな表情を実現出来たように思います。
 
ネックのラッカー焼けも僅かに控えめを意識し、ボディーフィニッシュのハーフヴィンテージもムラ感控えめとする事で、バランスの良い上品な雰囲気で纏められました。
正にフライヤーから飛び出してきたかのような美しい一本が完成し、オーナー様にも大変喜んで頂けたのではないかと思っております。
 
サウンドの仕上がりも自信の持てるものとなり、オーナー様がこれから楽しんで育てて頂けると事を期待しております。
 

【Spec】
Body : Alder 2P
Neck : Hard Maple 1P
Finger Boad : Indian Rose Wood / Jescar #55090NS 22f
Joint : Detachable
Machine Head : Gotoh SD91-05M
Bridges : g7 Original Synchronized Tremolo
Pickups : Vanzandt Vintage Plus set
Control : 1Vol , 2Tone , 1SW(g7-ST Circuit)
Color : 3-Tone Sunburst
Finish : Half Vintage Finish (Full Lacquer)

 
 

2021/12/16

ピックアップにはVanzandtを採用

ピックアップはVanzandtのVintage Plusをセットで採用しました。1960年前後のブラックボビン期をイメージしながらも、僅かに出力と中域を増す事で雰囲気を削ぐ事なく扱い易さも実現したピックアップです。
  

現代的な22フレット仕様を採用

ヴィンテージライクな雰囲気を貫きながらも22フレット仕様としています。やはりプレイの幅は広がりますし、g7ではヒール部分(グリップのハイポジション部分)の削り込みには特に拘っており、単にフレット数が多いだけでなく実際のプレイアビリティーも高めている事がポイントです。
 

長年の憧れを形に

ブランド発足初期の頃のフライヤーを大事に保管頂いており、「いつかはg7でオーダー」という夢を叶えて頂いたという経緯がございます。