過去、ヴィンテージギターの手配やその他カスタム、リペアなどご依頼を頂き大変お世話になっているTAKUROさん。 デビュー直後からずっとメインでご使用頂いている'68レスポールカスタムを始め、最近では'59レスポールスタンダードの手配もお任せ頂きました。
そういったお付き合いの中でg7ブランドのギターにもご興味を頂き、今回の一本を製作させて頂きました。
 

 
今回採用したタバコバースト。製作を開始するタイミングでカラーも伺うのですが、その時既にタバコバーストのイメージで固まっており、意外なチョイスと驚いたのを覚えています。
ただタバコバーストと言っても当然様々。幾つかのタバコバーストの画像素材から参考となるようなお勧めの個体を一本ご紹介し、その画像をイメージしながらもそこにTAKUROさんのお好みをさらに反映させていき、今回のカラーリングが仕上がりました。勿論カラーリングのお立ち会いも頂き、細かい部分にまでTAKUROさんの感覚とセンスを取り入れ、そしてg7ならではの雰囲気タップリのリアルバーストへと完成させていきました。
 

 
ボディトップには美しく揺らめく4Aフィギュアドハードメイプルを採用。バック、ネックにはホンジュラスマホガニーの1P材。指板にはエキゾチックな木目も楽しめるハカランダを、それぞれ最良のバランスとなるよう厳しく選定。
50sギブソンでも使用されていたウッドマテリアルを惜しげなく採用しています。
 

 
ブリッジにはリイシューのABR-1ではなく、サドル〜ネジ、台座に至るまで全て削り出しブラスで製作されたAPB-1ブリッジ。テイルピースにも削り出しで製作されたアルミテイルピースを採用しています。共にGuardian（日本国産）の発信する最上級のトラッドパーツとなります。
その恩恵は多大で、ブラスの特性をフルに生かしたグラッシーで太い音響特性を備えており、弦振動を淀みなくダイレクトにボディへと伝えてくれます。
アルミ素材は主に高域のツヤと広がりに長け、ブラスは中低域の豊かな響きと力強いサステインを実現してくれます。この両素材のサウンド特性をバランス良く、かつ大胆に生かす事で木材の鳴りそのものもより音楽的に、そして魅力的に引き立ててくれている事がわかります。
 
 
 
これら様々な要素から放たれるサウンドは、パーカッシブなレスポンスに豊潤なミッドロウ。豊かに広がる倍音にコシのある芯音。ブライトに響くトップに太く暖かみのあるウォームなサステイン。。。
あらゆる魅力的な要素を内包する、複雑かつ美しいトーン。これぞレスポールトーンと唸らせる本物の魅力が備わっていました。
 

 
本機をプレイする事でTAKUROさんご自身の刺激となってくれる事、そして多くのファンの方々を感動させられるようなトーンを生み出してくれる事を、我々も祈っています！
 
 
 
※当ブランドはTAKURO様といずれの契約も結んでおりません。本機はあくまでTAKURO様個人へご提供させて頂いたカスタムモデルです。
従ってシグネチャーモデルといった形での販売も予定しておりませんのでご了承下さい。（シリアルナンバーの複製もご用意出来ません）