G'7 Special g7-JM Type3 "Stripped Natural"

製作秘話

拘りのカラーで仕上げられたアダルトな魅力。

 
今回のオーダーで最も大きな特徴はそのカラー及びフィニッシュではないでしょうか。
カラーリングを決める際、オーナー様からはナチュラル系で、、、というご要望と同時にカラーサンプルとなる画像なども頂戴しました。
写っていたのは古ぼけたジャズマスターの画像だったわけですが、見た感じヴィンテージのジャズマスター。恐らくは元々3TSか何かだった塗装を剥いで、ナチュラルフィニッシュに仕上げ直し、更にそこから長い年月が流れているような印象を受けました。
 
その表情は一般的なナチュラルとは異なり、木地に染み付いた元々の色味や汚れ。良くも悪くも大変荒いであろう仕事ぶりの仕上げと、そこから長い年月が経っての経年変化までもが加わり、非常に味わい深くアンティークな雰囲気を感じました。
 
そのカラーを再現する上で最も難しいポイントとしては、サンプルのジャズマスターはアルダーボディだった事です。アルダー材というのは木地そのものがやや黄色味がかった、場合によっては更に微細な赤みも感じるものも。木地の色味というのはシースルー系のカラーリングに直接影響してきます。(白い画用紙の上にシースルーの淡い青を塗ると水色っぽくなりますが、うっすらでも黄色味がかった画用紙の上に同じ色を塗っても黄緑色っぽくなります。楽器の塗装もこれと同様の反応を起こすわけです。)
それに対し本機はアッシュ材を用いています。アッシュ材はアルダーと比べて明らかに白く、ほんの僅かに黄色味がかっているような木地色をしています。
サンプル画像のジャズマスターはフィニッシュこそ完全クリアのナチュラルフィニッシュかもしれませんが、それを新品状態のアッシュに施してもイメージは全く異なったものとなるわけです。
 
そこでその表情を再現するために木地の処理からカラーリングまで、色合わせの際に入念な打ち合わせをしながら今回のボディカラーが誕生しました。
カラー名にもナチュラルの表記が入っていますが、実際のところ全然ナチュラルではありません。本ページ下部の塗装前画像と比較して頂くとその差は歴然。絶妙な剝ぎナチュラルフィニッシュが再現出来ている事が分かります。
 
先述の通りボディにはアッシュ2P。指板にはハカランダを採用しており、非常にタイトで力強いレスポンスが印象的です。同時にクリアで淀みの少ない中域も存在感抜群で、音像自体はスッキリと見え易いのですが決して扱い辛い印象はなく、太いトーンがタイトに立ち上がり抜けていく様は唯一無二の存在感を持っていました。
 
パッと見ただけではなかなか伝わり辛いですが、実は世界に2本とない独自の表情を持った特別なジャズマスター。ここからオーナー様の手によって弾き込まれていく過程で、その個性は更に磨きをかけていく事でしょう。これからが楽しみな一本です。
 
 

【Spec】
Body : Ash 2P
Neck : Plain Hard Meple 1P
Finger Boad : Jacaranda
Joint : Detachable
Machine Head : Gotoh SD91-05MN-L
Bridges : A/P Jazzmaster w/Guardian Rising Saddle Brass Set & Retrotone Fixing Bush
Rising Screw : 6S 5H&S 4H 3H&S 2H&S 1H&S
Pickups : Seymour Duncan SJM-1 Set
Control : 1Vol , 1Tone , 1SW
Color : Stripped Natural
Finish : Half Vintage (Lacquer)

 
 

2017/01/06

ピックアップはSeymour Duncan

ピックアップはダンカンのSJM-1をセットで搭載。ヴィンテージスタイルのロウパワーモデルでありながら豊かな中域を備えたモデルで、ギター自体も太く扱いやすい印象となります。
  

ブリッジサドルにはGuardian Rising Saddleのブラスセットを搭載
ブリッジ下にはRetro Tone Fixing Bushをセットで採用

ジャズマスターやジャガーはブリッジ周りのトラブルや問題が非常に多く、同時にここが個性を生んでいる為に対応も難しいポイントです。ガーディアンのライジングサドルとレトロトーンのフィクシングブッシュをセットで採用し、この問題を劇的に、かつサウンド特性も大きく向上させる事に成功しました。
 

指板にはハカランダ材

指板はサウンドのレスポンスや、音の輪郭に大きな影響を与える部位。そこに大変硬く、音響特性にも優れたハカランダ素材を採用しました。近年では非常に希少な素材で、いよいよ手に入らなくなってきているプレミアムウッドです。
 

拘りの剝ぎナチュラルフィニッシュを実現

ヴィンテージギターで多く見られる、元々の塗装を剥いでナチュラルにリフィニッシュした剝ぎナチュラル。その汚れた雰囲気や経年変化までも見事に再現した拘りのカラーリングを実現しました。